私と父とハーマンミラー(1)

こんにちは。筆者のタロショーです。

 

これは私の父の心境の変化から始まったちょっとしたハーマンミラー物語です。

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ある日、父が

「最近なんだか、気持ちが沈む度に家が狭く息苦しく感じるんだよな」

と言い出しました。

 

家族で話した結果、”やっぱり父が今まで集めてきた無駄に多い家具が原因なんじゃない?”

ということになりました。今になってようやく父も反省しているようで、

思い切って数を減らし、スッキリ気分転換しようということになったのです。

 

正直、綺麗好きな父もほぼ毎日やる家具のホコリ掃除や、長年欠かさず続けている定期的なレザーやウッドなどのメンテナンスを最近では億劫に思えていたらしいんですよね。なんせ数がありますから。

 

父は19歳の頃、偶然出会った本の中のイームズハウスの写真に一目惚れしたらしく、それ以来は今でも流行り廃り関係なく、一途にハーマンミラー製品が大好きです。昔はよく家族でインテリアショップ巡りをしたものです。

 

私が小学生になる時、大人用の机と一緒に買ってくれた椅子が、ハーマンミラーアーロンチェアでした。当時、父はまだハーマンミラー製品を持っていなかったので、私が家族で初めての所有者になりました。

 

新品で買ってくれたアーロンチェアは、大きな故障もなく、一度だけ部品交換をしただけで、もう16年以上、今も現役でほぼ毎日使っています。とても快適です。

 

それからしばらくして、今までずっと我慢してきた父が初めて自分用のハーマンミラー製品を買ったのは一目惚れから数えて11年程でしょうか。私のアーロンチェアから2年が過ぎた頃でした。

 

買ったのはイームズのラウンジチェアです。ずっと憧れてきた椅子が届いた時の父は本当に嬉しそうだったのと、勝手に座らせてくれなかったことを覚えています。今でも”裸足でオットマンに足を乗せるな”とうるさいくらいです。

 

それなのに、使い始めてからわずか半年間で数々の問題が起こりました。

まず最初は肘掛けが剥がれて背もたれごと父が後ろに転倒しそうになりました。

次にオットマンがクルクルと回り出しました。

最後にシェルとクッションの間に大きな隙間があると思ったらクッションのベースがバリバリに割れていました。

新品で買った不良品は、早々と何度もメーカー保証修理となり、父の怒り爆発だった出来事も、今では笑える良い思い出です。

 

イームズがラウンジチェアに座っている写真は格好良いのに、父が座ると全然似合っていないのは昔も今も変わらず(笑)。

そして最近、また肘掛けが剥がれて後ろに転倒しそうになった父は、修理後もすっかり背もたれに体を預けることが怖くなり、あまりリラックス出来なくなったようです。

もう、この椅子を信用していないようです。それでも懲りずに大好きみたいですが(笑)。

 

さて、話を戻します。

 

ラウンジチェアを購入した勢いそのままに、父が今まで結構無理して買い集めてきたハーマンミラー製品の数々。何を残し、何を手放すのか。実際に所有してみてわかったこともあるでしょうし、なんだか面白そうなので私もお手伝いをすることにしました。

 

続く。