私と父とハーマンミラー(5)
こんにちは。筆者のタロショーです。
最近は普段よりも忙しく、前回から間が開いての投稿となります。
我が家のダイニングテーブルの上には、ネルソンの大きなバブルランプがぶら下がっています。これのおかげでテーブルの上で焼肉が出来ず迷惑しています。それと、父はスタミナ系の鍋の湯気がバブルランプに当たるのを嫌うけど、あっさり系の鍋の湯気はあまりうるさく言いません。基準がよくわからないですけど、とりあえず照明の選択を間違えてますよ。
さて、父の発言から始まったこのたわいもない話、我が家にはもう、手放すハーマンミラー製品はありません。父が長年、大事にしてきたコレクションの中から、悩み抜いて厳選して残した家具たち。これらは今後も今までと変わることなく、メンテナンスと故障と修理を繰り返しながら、大切に使われ続けるのだろうと思います。多分。
そして、室内を見渡してみると空間が良くなった気がします。相変わらず全然オシャレでは無いですけど、なんとなく、無理してた感じが消えて、ちょうどいいです。今まで家具ばかり見て空間を見ていなかったんですね。つまり、これが父の言っていた「ここは店じゃなく家」ってことなのかもしれません。そもそも店みたいに窮屈に家具とか雑貨並べてたのは父なんですけどね。
そんな父は、なんだか腑抜けたように物欲も無くなり、落ち着いた様子で、母がまた新しく傷を付けたラウンジチェアに座っています。いつものように怒らないのは、売値が買値の半分にもならなかった現実に打ちのめされたからでしょうか。いえ、間違いなくそれは違うと思います。父の思考の軸は初めから損得を中心に考えていませんでしたから。
父はようやく手に余るものから解放され、今更ですが足るを知るみたいな感じになってるんだと思うんです。なんとなく、見ていてそんな気がします。結果的によく使うものだけが残りましたから。その調子で、頼むからこれからはもう少し、気楽に家具と付き合ってほしいと思います。
たわいもない話をまとめて淡々と綴ってきましたが、ここまで長い月日がかかってます。すっきりしたリビングもすぐに見慣れて、今ではもう特に何か感じることはありません。父が悩みまくった結果、全体の4割近く家具が減りました。ここに綴る予定は今のところありませんが、ハーマンミラー以外の名作家具や照明、雑貨などもこれを機に数多く手放してます。
私は正直、ハーマンミラーの価格は高すぎると思います。価格改定という名の値上げを繰り返し、言葉巧みに製品以上の価値を消費者に植え付けようとしてきます。今は亡きデザイナー達の当時の消費者への想いは、ないがしろにされていないか疑問です。ホントにやむを得ない値上げ?個人的な意見なのでこれ以上は細かく書くことはしません。人それぞれですからね。
あ、私は何も買ってませんでした。(笑)
続く。